センターの概要 Center overview

センター長の挨拶

「グローバルナーシングリサーチセンター設立にあたって」

    少子超高齢社会をむかえ「治す医療」から「支える医療」への大転換が求められています。健康寿命の延伸のためには、生活の困難性を緩和し、国民が自律的に暮らすことのできる"ケア"社会を実現することが課題となっています。我が国は、世界でも未体験の人口構造となっており、この"ケア"社会実現のためには、"ケア"の中核を担う看護学が新たな分野を学問として築くことが必須となってまいりました。

 一方で、従来看護学が沿ってきた対象別分野は、臨床実践者養成のための構造となって おり、「支える医療」を学問として構築するための構造にはなっていないのが現状です。 従いまして、この "ケア"を体系化するためには、異分野融合型イノベーティブ看護学研究の推進が必要であり、特に、ケアイノベーションを先導できる若手看護学研究者育成を目指す異分野融合研究・教育環境の醸成"が必須であります。

 そのためには看護学を基盤に置き、生体工学、分子生物学、人間工学、哲学、教育心理学、情報工学や政策科学など、これまで領域を超えて必ずしも十分に協働がなされてこなかった分野との融合とその異分野融合研究を推進するための人材育成が求められております。すなわち、若いうちから異分野融合研究を行い、基盤的な研究から実用化・制度化を見据えた長い視野での研究を実行できる体制の盤石化と産官学連携が重要となってまいりました。

 また、世界に類を見ない少子超高齢社会を経験する我が国において、日本の看護学の発展は国際的に看護学を先導するモデルとなります。それには看護システムの開発が必須であり、これらの研究成果を実装できるグローバルリーダーを育成する必要があります。

このような背景から、この度、東京大学大学院医学系研究科附属施設として、看護系と して日本初のグローバルナーシングリサーチセンターを設立するに至りました。
そして今後 4年間で下記3つを実現してまいります。 

  1.異分野融合によるイノベーティブ看護学研究分野の確立
  2.学問を志向する若手研究者と共に最先端研究の実施、及び、グローバルへの発信
  3.学問体系・教育体系の開発と新分野の基盤確立


 研究者の方はもとより、多くの方が、明日の日本、世界を担う研究者育成の場としての当グローバルナーシングリサーチセンターの活動にご賛同されご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2017年4月
グローバルナーシングリサーチセンターセンター長
センター長 真田弘美 サイン