センターの概要 Center overview
若手研究者の新たな道
― ポスドクという選択 ＠GNRC ―
城内 愛 先生
2018年3月、東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程（保健師教育コース）を修了。2018年4月から、茨城県で保健師として勤務。 2021年4月から同大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻博士課程に復学し、2024年3月に博士（保健学）を取得。 2024年4月からGNRCの特任研究員を経て、2025年4月から同大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻地域看護学・公衆衛生看護学教室の助教に着任。
GNRCで行った研究は何ですか?
GNRCの先生方が所属している教室のひとつである同大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻地域看護学・公衆衛生看護学教室にて、
多分野研究等に携わる機会をいただきました。
【教室の研究：乳児の股関節脱臼遅診断・見落としゼロプロジェクト】
乳児の股関節脱臼を正確かつ早期に発見し、予防することが、私たちが生涯「ずっと歩く」ために重要です。教室では、母子保健領域に焦点化しつつ、医学・工学・ 看護学を基盤としたプロジェクトを地域に根差して展開・実装しています。その一つとして、自治体の看護職の方がご家庭で乳児の股関節にエコーを行えるような教育などに 携わらせていただきました。
【自分の研究：COVID-19自宅療養者を支援する訪問看護師の経験】
自治体保健師として感染症対策に取り組んだ経験などをもともに、博士課程では、COVID-19自宅療養者を支援する訪問看護師の方へインタビューをさせていただきました。 GNRCに所属している間、この取り組みを論文化し、世界に公表する機会をいただきました。
【教室の研究：乳児の股関節脱臼遅診断・見落としゼロプロジェクト】
乳児の股関節脱臼を正確かつ早期に発見し、予防することが、私たちが生涯「ずっと歩く」ために重要です。教室では、母子保健領域に焦点化しつつ、医学・工学・ 看護学を基盤としたプロジェクトを地域に根差して展開・実装しています。その一つとして、自治体の看護職の方がご家庭で乳児の股関節にエコーを行えるような教育などに 携わらせていただきました。
【自分の研究：COVID-19自宅療養者を支援する訪問看護師の経験】
自治体保健師として感染症対策に取り組んだ経験などをもともに、博士課程では、COVID-19自宅療養者を支援する訪問看護師の方へインタビューをさせていただきました。 GNRCに所属している間、この取り組みを論文化し、世界に公表する機会をいただきました。
今後、将来にどうつなげていきたいですか?
GNRCでは、「異分野融合型イノベーティブ看護学研究」の軸となるプログラムに参加する機会をいただきました。
このプログラムでは、充実した教育体制のもと、看護理工学や多施設コホート・国際共同研究をはじめとする先進的な研究内容・手法を学ぶだけでなく、
看護研究におけるリーダーシップ教育も受けることができました。まだ研究者として歩み始めたばかりですが、これらの学びをもとに、世界の看護学の発展を牽引し、
健康づくりに貢献できる研究者を目指して邁進してまいります。
城内先生の主な業績
[論文]
- Mana Shirouchi, Yuka Sumikawa, Kyoko Yoshioka-Maeda, & Noriko Yamamoto-Mitani. (2025). How did home care nurses support COVID-19 patients in Japan? A qualitative study. Japan Journal of Nursing Science, 22(1), e12646.
- Yoshioka-Maeda, K., Matsumoto, H., Honda, C., Kinjo, T., Aoki, K., Hattori, T., Okada, K., Shirouchi, M., Shiomi, M., Hosoya, N., & Fujiwara, K. (2025). Integrating web-based and objective structured clinical examination training programs for nurses on ultrasound hip screening during neonatal and infant home visits: a case study. BMC medical education, 25(1), 1007.
[学会]
- 宮井雪乃, 城内愛, 横堀花佳, 辰亥佳奈, 本田千可子, 松本博成, 前田明里, 吉岡京子(2024年10月). 日本における新生児訪問と乳児家庭全戸訪問事業の評価：スコーピングレビュー. 第83回日本公衆衛生学会総会抄録集, 270. 口演.
- 岡田慶太, 吉岡京子, 松本博成, 本田千可子, 城内愛 (2024年9月). 地域で発育性股関節形成不全を早期発見・治療につなげる意義. LIFE2024講演抄録集. 口演.
- 吉岡京子, 松本博成, 本田千可子, 城内愛, 大木亮祐, 中川桂一, 富井直輝, 金城健, 青木清, 岡田慶太 (2024年9月). 看護職による新生児・乳児への家庭訪問での股関節超音波検査：実装上の課題. LIFE2024講演論文集. 口演.
- Mana Shirouchi, Chikako Honda, Hiroshige Matsumoto, Misa Shiomi, Noriko Hosoya, Kyoko Yoshioka-Maeda (2025年2月). Challenges in Acquiring Ultrasound Hip Screening Techniques for Nurses Conducting Home Visits for Newborns and Infants: An Observational Study Based on Video and Images. 28th East Asian Forum of Nursing Scholars. 口演
- 吉岡京子, 本田千可子, 松本博成, 城内愛, 金城健, 青木清, 岡田慶太, 藤原憲太, 服部義（2025年6月）. 新生児・乳児への家庭訪問を活用した看護職による股関節超音波検査スクリーニング：愛知パイロットスタディ. 第64回日本小児股関節研究会. 口演
※掲載内容は、2025年7月現在のものです。
