センターの概要 Center overview
若手研究者の新たな道
― ポスドクという選択 ＠GNRC ―
Sofoklis Koudounas 先生
東地中海の小さな島、キプロス出身。 サウサンプトン大学で高齢者の痛みを伴う合併症である失禁関連皮膚炎（IAD）につながるメカニズムについて研究を行い、健康科学の博士号を取得した。 国際学会で GNRC について知り、真田教授に GNRCで研究を行いたいと連絡を取った。現在は、尿や細菌が IAD を引き起こすメカニズムについて研究を行っている。
GNRCで行った研究は何ですか?
昨年度は IAD の危険因子である尿路感染症の原因となる細菌に対する、尿の影響を明らかにする研究を行いました。
研究成果を第 49 回日本創傷治癒学会（JSWH）で発表し、研究奨励賞にノミネートされ、国際学会のポスター発表にも選出されました。
今年度は、尿と細菌が IAD につながる組織病理学的メカニズムを解明するために動物実験を行いました。 尿失禁患者のための最初の IAD モデルを確立し、尿と細菌への曝露後の皮膚の生理機能を調査することを目的として研究していました。
今年度は、尿と細菌が IAD につながる組織病理学的メカニズムを解明するために動物実験を行いました。 尿失禁患者のための最初の IAD モデルを確立し、尿と細菌への曝露後の皮膚の生理機能を調査することを目的として研究していました。
今後、将来にどうつなげていきたいですか?
大学の地位を獲得するという最終目標を達成するため、今後は GNRC で学んだ知識とスキルを応用して看護科学の研究を継続し、より多くの論文を発表し、研究資金を獲得したいと考えています。
また、これまでにかかわった研究グループと GNRC の間に国際的な協力関係を築き、共に新しいアイデアを生み出し、研究を行い、高齢者の QoLを改善するための皮膚損傷の新しい予防戦略を導きたいと考えています。
Koudounas先生の主な業績
[科学研究費助成事業]
[学術研究助成基金助成金] 研究活動スタート支援 2019-08-30 - 2021-03-31
Incontinence-associated dermatitis by infected urine: biological mechanisms and prevention strategies
[原著論文]
[学術研究助成基金助成金] 研究活動スタート支援 2019-08-30 - 2021-03-31
Incontinence-associated dermatitis by infected urine: biological mechanisms and prevention strategies
[原著論文]
- Koudounas S, Mugita Y, Minematsu T, Nakagami G, Weller C, Sanada H. Does the presence of bacterial urinary infection contribute to the development of incontinence-associated dermatitis? A scoping review. J Tissue Viability. 2021;30(2):256-61.
- Koudounas S, Bader D. L, & Voegeli D.. Knowledge gaps in the etiology and pathophysiology of incontinence-associated dermatitis: a scoping review. J Wound Ostomy Cont., 2020;47(4):388-95.
- Koudounas, S., Abbas, S., & Voegeli, D. The Effect of Absorbent Pad Design on Skin Wetness, Skin/Pad Microclimate, and Skin Barrier Function: A Quasi-experimental Open Cohort Study. J Wound Ostomy Cont. 2020;47(5):497-506.
- Koudounas S., Bader D.L., & Voegeli D. Elevated skin pH is associated with an increased permeability to synthetic urine. Journal of Wound, Ostomy & Continence Nursing (in press)
※掲載内容は、2021年3月当時のものです。
